満を持して「建築基準法系統図」!
今回はちょっと、専門家向けの話題です。
苦節○○年という訳ではありませんが、発案から早くも10年ぐらい経ちますが、ようやく自称「建築基準法系統図」をご紹介する準備ができました。
私たち、建築設計者は「建築基準法」の規定により建設する建物を設計していきますが、この「建築基準法」はかなり難解な法令です。
建物の形、設備、構造、防火などなど、細かな規定がかなり複雑に絡み合い法令を構成しています。法令は逐次改正され、ほぼ消えることがないので、毎回毎回法令集は厚みを増していくのです。昨年の法令集は厚み12cmを超えました。これをすべて理解するのは至難の業です。
そんな法令を少しでもわかり易くできないか?そんな素朴な希望から生まれたのがこの系統図です。
まずは私の守備範囲である、構造規定についての系統図をご紹介します。
「ルート1!?」どこに規定されていますか?法?告示?○条? 「ルート3? Ds? Fes?」どこに書いてあるの?そんな疑問が法令→施行令→告示とそれぞれどこから規定が流れてきて、どういう関係性を持つのか?そんな事を目で見て覚えられるようにしたものです。
まずは見てみてください。法20条からみてみると、少しは構造規定がわかり易くなるのではないでしょうか。
今後少しずつこのほかの規定についてもご紹介していきます。
それにしても、法律の構成は非常に複雑ですが、非常によくできています。それぞれの条文が抜け目なく、言葉で表現してある事には関心させられます。あっぱれ!でも難しい。。。。