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螺旋(らせん)階段

螺旋(らせん)階段

なかなか仕事のネタを出せませんでしたが、先ほどの「エコロジーその後」に続き、本業のネタの投稿です。

ご紹介するのは、先日竣工した某ホテルのロビーに設計した螺旋階段です。ただの螺旋階段ではなく、中央の支柱がないらせん階段です。

通常の螺旋階段は階段の中心部に柱を立て、そこから階段の踏み板を支える構造が一般的です。今回の螺旋階段は「ささら」(階段の踏み板の両側の部材)がらせん状に連続することで、それが構造体となって階段を支える仕組みです。

当初はこの設計は螺旋階段専門業者がするものだろうと思っていた所、蓋を開けてみると、弊社で設計する方針だった様で驚きの中、設計を始めました。有限要素解析をしたり、いろんな検討をしながら無事に完成し、実用上も問題ない構造となり一安心しています。

手すりには組子のパネルが取り付けられたとてもきれいな階段です。

追伸:施工途中段階で現場から「螺旋階段を施工したら、グラグラします!」と電話があったときは冷や汗出ましたが(解析上は全然揺れないはずなのに。。。。)、現場に行ってみると、「ささら」の溶接時に躯体が縮んで足下の脚部が浮いてしまって宙づり状態だった様で、モルタル充填して無事、揺れも収まりました。

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